なぎこの書斎

書籍やゲーム、漫画の紹介と考察を中心に書いています。[たまに日用品や食べ物なども紹介しています。

姑獲鳥の夏

学生時代に読んでハマった名作。

小説家・関口巽は「ああ、この人は私だ」と思った人です。

そして中禅寺秋彦の博識な智慧に圧倒。民俗学神道に傾倒するものとして憧れた存在です。

探偵・榎木津礼二郎の傍若無人ぶりに隠された聡明さ。

そして、関口にとっての運命の女性、涼子。妖しくも耽美、切ない世界が、夏のじめじめとした陰鬱さと爽やかな夏風の雰囲気を纏って構成されています。