咲うアルスノトリア 第二章 ウィズさまの授業は空の下
物語の導入
舞台はパリ。
アシュラム浮上により精霊たちへの負担が増えてしまいます。そこで養樹の霊薬を取りに下界へ。
下界でレヴィ氏と知り合い、養樹の霊薬と引き換えに「貧民街の孤児たち行方不明事件」を解決することになります。
『ハーメルンの笛吹き男』と絡めた展開が短いながらも面白い構成で惹き込まれるお話でした。
第二章の感想
わいわいがやがやと楽し気な授業
13世紀のドイツで起きた子供たちの失踪事件について授業するウィズさま。
ペンタグラムたちには「わかりやすいです」「ペルの押しつけがましい授業と違って聞き入ってしまいますわ」「案外元の世界でも教師だったりしてー!」と大好評のようです。
そしてパラグラヌムが「約束を守らないなんて!」と『ハーメルンの笛吹き男』や供たちの失踪事件に対して饒舌に暴走。知的怠惰を許せないパラグラヌムの毒が身体の外へ流れ、実にスリリングでエキサイティングな授業です。
ロガエスちゃん可愛いね。
アシュラム浮上で消耗した精霊たちの為に「養樹の霊薬」を求めに巴里へ
界層を移動出来るようになり精霊に負担がかかるようになり、養樹の霊薬を求めに巴里へ。
フランスは無く、巴里は「大瑛帝国クランツ侯爵領」として存在することをウィズさまは知ります。
界層で分かれた世界観というのがサービス終了してもイメージ付かないのですが、図にするとどんな風になるんでしょうかね。
灰の十字団・長老会と「レヴィ」
理知的な所作と物腰の温和な賢人といった様相で迷えるウィズさまとアルスノトリアに今後の指針ともいうべき助言を与えます。
ちなみに黒魔術(小アルベール)、アラビア占星術(ピカトリクス)、降霊術(アブラメリン)、神秘術(メル)です。
レヴィさんの元ネタは「エリファス・レヴィ」。
非常に優秀で25歳という若さで助祭となり、聖シュルピス教会の伝道師にもなるほどであったが、恋の果てに神学校を脱退している。聖母崇拝、女性崇拝への志向が強く、著作にも思想が反映されている。*1
このときには8章9章の伏線が張られていたことに感動しました。
レメゲトン5姉妹
『ゴエティア (Goetia)』*2、『テウルギア・ゴエティア(Theurgia Goetia)』*3、『アルス・パウリナ(Ars Paulina)』*4、『アルス・アルマデル・サロモニス(Ars Almadel Salomonis)』*5、『Ars Notoria(アルス=ノトリア)』*6のレメゲトン*7五姉妹。
パウリナ様最推しです。
一方、カンタベリ修道騎士団では
正教会からの「識別」。多分「指輪」ことでしょう。
あとスクショ取り忘れましたが、グリザールはフスが騎士団にいることが気に入らないようです。
そして出遭い、戦闘。離脱。
アルフレート・フスの異様さにプレイヤーである私も、ウィズさまたちも圧倒されました。
ヨハン・ツヴィングリは笑うらしい
子供の頃はよく寝ていたと語るツヴィングリ。
そして笑う。
え、わらうのこのひと。
そしてよくねむるこだったの。
ペンタグラムならパウリナ様が、騎士ならツヴィングリ団長が最推しなので読み返すたびになぜか新鮮な気持ちでビックリしました。
私はヨハン・ツヴィングリをなんだと思っているのでしょうか。
ちなみに広告でも微笑んでいます。
「この人笑うんだ」ってTwitterで呟いたやつ持ってきました。え。この人笑うんだ?????
大人とは
ウィズさまを好きになるシーン。
子供が子供であるときは、大人は見捨てない。
圧倒的善性に眩しさを感じますね。私がアルスノ大好きになった瞬間でもあります。
フスとの戦い
セファーの力を借りて騎士撃退。
フスさんの異様さと恐ろしさを体感出来たお話でした。
第二章の考察
境界の守人とはなにか
この章からなんとなく思っていたのですが、
境界の守り人は正教会、または大瑛帝国、或いは両方が統治のために置いた魔術で、異端(魔術)狩りしているのはこの統治が乱されないためのものでは?
という仮説がこのときから立てていました。
これは結構気に入っている考察です。