なぎこの書斎

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咲うアルスノトリア 本編の考察と感想 第一章 ようこそウィズさま

咲うアルスノトリア 本編の考察感想 第一章 ようこそウィズさま

とうとう2023/03/31に咲うアルスノトリアがサービス終了となりました。

ストーリーがとても良く、丁寧に練られた世界観が魅力的なゲームでした。

今更となりますが、自分なりに「咲うアルスノトリアという世界を愛した記録を残したい」と思い、本編の考察や感想を書き残すことにしました。

 

咲うアルスノトリア OP


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焚書、淑女の礼、アシュラム浮上、そしてOPととても綺麗で惹き込まれるつくりとなっていました。

おそらくこれでアシュラムは生まれた…と思われます。

 

第一章感想

ウィズさまと、アルスノトリアたちとの出逢い

下界でアルスノトリアたちが蟲と戦闘しているときに、どこかから現れたウィズさまが戦闘の指揮を取り、記憶を失っていたウィズさまをアルスノトリアたちはアシュラムへ連れていき「教師」という居場所を与え日々を寄り添います。

 

ある日謎の卍がアシュラムに出現

詳しくない?????ウィズさま何者ナンデス?????

そして食糧の消費がやけに激しいとナチュラリスが…。怪しい瓶の中から現れたのは貧民街のユアンくん。

蟲に襲われている貧民街を救いに駆け、力不足によりリズの手を借りてアシュラムへ帰還。

己の力不足に消沈するウィズさまと、ウィズさまを気に掛けるアルスノトリア(可愛い)。

 

千年柊で作られたウィザーズ・コートと白鴉の羽飾り

アルスノトリアのアミュレットである「千年柊の杖」と同じ、千年柊の幹を使ったコート。

そして白鴉の羽ペン。8章9章に続くための伏線が既に張られていたのですね。エモい。

アルスノトリア大好き大好き。超大好き。寄り添ってくれて、ありがとう。

ちなみに柊の花言葉は「用心深さ」「先見の明」「歓迎」「剛直」「あなたを守る」「保護」。

魔よけの樹でもあり、西洋での花言葉は「家庭の幸せ」「防御」。

アルスノトリアが持つに相応しい樹だと思います。

そしてアシュラムと下界の時間の流れは違うことを知り、貧民街へ。

魔法とは

ハミットさんの魔法講義。

誠実で真摯な者が辿り着く世界の果てにあるもの。

 

シジルは世界を感動させることで生まれる

シジルがどうして生まれるか、という講義。

このゲームシステムに落とし込んだ世界観の構築が魅力の一つだと思います。

 

世界にかけられた「大瑛帝国が勝つという呪い」

大瑛帝国が必ず勝つという呪いが世界に掛けられている。

客観的に見ても変だろそれと思います。ウィズさまが気づいたのは元々洞察力というか地頭の賢い人なのに加えて、客観視出来る立場(=記憶喪失なのと別の世界から来たため世界を俯瞰で見れたのでは?)なのもありそう。

 

界層の守人

精霊の中の精霊。

世界を縛る規範であり呪い。

鐘に棲みつく(染みつく)守人を撃退。解釈更新されました。

 

「白煌」リュシアン・ブツァー

そうして出くわすリュシアン・ブツァー。

アステリズム (asterism) 、あるいは星群(せいぐん)[1]とは、天球上で複数の恒星を連ねて象った天文集合体およびその口語定義である。星座同様、趣味の天体観測の対象や、簡易的な時刻や方角・天球位置の把握手段として有史以来親しまれてきたものも存在する。*1

秘術(必殺技)モーションで白鳥座が浮かびますが白鳥座もまたアステリズムの一つです。白鳥座北十字ノーザンクロスとも呼ばれています。

ところでこのアステリズム。

秘術(必殺技)なのか、そういう剣技なのか、剣の名前なのか。そのすべてなのか。

浪漫という観点でちょっと気になります。

戦闘後激励してくれて名前をどんな変でも褒めてくれるリュシアン・ブツァー。

こちらの自己肯定感上げてくれます。

 

nagizinno.hatenablog.com

 

 

パウリナ様チラ見せ

可愛い。

私の最推しペンタグラム可愛い。

ここで私は咲うアルスノトリア沼に落ちたのでした。

 

第一章の考察

焚書においての謎

アルスノトリアの瞳が、左右で違ったことが「焚書」における謎の一つだと思います。

仲間の死を前に覚醒、でも「魔法使い」がいないため力不足で敗退という流れかもしれません。

 

ヨハン・ツヴィングリの見た夢

また、団長ヨハン・ツヴィングリが今朝見た夢(焚書)が気にかけ、あの顔どこかで…と沈思する場面がありました。

これは「誰」に対してだったのでしょうか。

  1. ウィズさま
  2. アルスノトリア
  3. 謎の老人

 

とりあえずこの三名のうち誰かだと思われます。

ウィズさまの場合だと、違う世界から来たウィズさまと面識があるのは引っ掛かります。

ウィズさまの場合
  1. この世界にもウィズさまがいてそちらと顔見知りだった。
  2. ヨハン・ツヴィングリも何度も夢見ているため薄っすら覚えていた。
  3. 違う世界から来たのでは無く、実はウィズさまはこの世界に最初からいて「改竄される前の世界」を知っている。そのために顔見知り。
アルスノトリアの場合

もしかしたらツヴィングリが子供の頃とかに出会ってたのかもしれません。アニメ すんっ!OPでなんだか事案くるくるダンス意味ありげでしたから、子供の頃に知り合い、その面影を見ようと事案くるくるダンス近づき…という感じだったのかも。

総督との会話でよく眠る子供だったそうですから、夢の中で知り合ったのか、現実で出会っていたのを夢だと誤認しているとかもありそうです。

 


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謎の老人の場合

実はこのご老人とアルベリック・グリザールは同一人物説あるのですが、アルベリック・グリザールの面影を老人に見て…という場合。でも「あの顔、どこかで」と思慮する隣でグリザールいるので気づかなかったら流石にどうかと思うので違うかもです。

 

 

貧民街に魔導書を置いて行った教父

 

貧民街に魔導書を置いていった教父は、第八章に出てきた『黒の告解』ではないでしょうか。

 

教父(きょうふ、ギリシア語: Εκκλησιαστικοί Πατέρες、ラテン語: Patres Ecclesiae、ドイツ語: Kirchenväter、英語: Church Fathers)とはキリスト教用語で古代から中世初期、2世紀から8世紀ごろまでのキリスト教著述家のうち、とくに正統信仰の著述を行い、自らも聖なる生涯を送ったと歴史の中で認められてきた人々をいう。

正教会の聖師父(せいしふ)にほぼ相当するが、聖師父は教父より時代的に広い範囲、すなわち、古代から近現代の正教会思想家にも適用される。なお、「聖師父」の語と概念は稀にカトリック教会関連の出版物にも見られ、正教会特有の概念ではない。*2

 

神父でも無く、教父と呼んだのはなぜでしょうか。

聖書の解釈などを著作した教会の指導者を教父と呼びます。

聖書。解釈。著作。どのワードも咲うアルスノトリアの世界では重要な単語です。