なぎこの書斎

書籍やゲーム、漫画の紹介と考察を中心に書いています。[たまに日用品や食べ物なども紹介しています。

噓つきみーくんと壊れたまーちゃん感想 ※ネタバレ注意

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん幸せの背景は不幸 

 

新本格さえどこぞへやった、まったく新しい形の問題作ミステリー。叙述トリックであり、ある意味信用出来ない語り手(騙り手?)みーくんと、壊れた美少女まーちゃんが魅力の、殺人事件そっちのけでイチャイチャする日常系。そう。これは日常系なんです。少なくても彼らにとってこれは日常で、幸せなのです。

 

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 善意の指針は悪意 2

 

幼い犯罪者は過去と現在に。そして、これからも背負って生きていく。相変わらずミステリーなのかなんなのか分からなくなる小説。相変わらずの日常系(色々な意味で)アンチミステリー。そして看護師さん、それ、いいんですか?

 

 

ゆゆが可愛い。今回はあまり面白いとは感じなかったなー。ただ、どこまでもぶっ飛んだハーレムをみーくんが築きつつあるのは実感したお話。

 

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん4 絆の支柱は欲望

 

どんな家だよ!…いや、本当にどんな家だよ。こんな狂人ばかりいていいのかこの家。怖いとかおぞましいとかでは無く、「うわぁ痛い」と思うような狂人。

噓つきみーくんと壊れたまーちゃん5 欲望の主柱は絆

湯女さんと柚々がひたすら可愛い。みーくんと湯女のコンビも好きです。個人的にまーちゃんより柚々のほうが好きです。そして物語は解決編。菜種さん怖い。

 

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん6 嘘の価値は真実 

 

ハラハラしました。まーちゃんという爆弾じみた女の子とイチャイチャしながら銃持った犯人と渡り合うみーくんすげぇ。

 

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん7 死後の影響は生前

 

読みにくい。ひたすら地獄の如き読みにくさ。ドグラマグラか!!今回は安楽椅子探偵…ということかしら?

 

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん8 日常の価値は非凡

 

the・群像劇。自殺志願者の彼女がなんとなくお気に入り。他作品に出てくる太郎と桃姫コンビ登場。クロスオーバー作品です。

 

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん9 始まりの未来は終わり

 

 

長瀬が死んだことで砂上の楼閣であった日常が崩壊、なまじ異常な状況に耐性があるから、「狂ったふり」をしなければ生きていけないみーくん。ようやく狂えそうで、でも、無理で。痛々しくも、コミカルです。

 

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん10  終わりの終わりは始まり

 

 

ま、まさかの!!第一巻を思わす叙述トリック。どこかみーくんらしくないなー可怪しいなーとは思っていたけど…おまえか!おまえだったのか!!偽物を「みーくん」として選んだまーちゃん。…メリーバッドエンドって、こういうのをいうのだろうか?幸福なのか、不幸なのか。これがこのシリーズの根幹な気がします。不幸に見えて、でも幸せ。幸せに見えて、不幸。

 

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん『i』 記憶の形成は作為

 

IF世界が凄くほのぼのとしていて、坂下先生が自殺したことがショックだった。それを遠い世界のことだとみーくん…この場合「あい」か。あい君が言い切るのが、すごい衝撃。切ない。正直、坂下先生はまーちゃん以上のヒロインだと思っていたので…。ああ、駄目。すごいショック。